
ご存知のように日本では、胡麻はどの家庭にも常備されている身近な食材のひとつ。母はよく胡麻をおひたしやきんぴらごぼうに使っていました。胡麻は食卓に欠かせない薬味でもあり、うどんやそうめんに香ばしさとコクを添えてくれる、なくてはならない存在です。

今回のレシピでは、そんな馴染み深い胡麻を主役にしたケーキを焼きました。アジア食材店で売られている胡麻ペーストの代わりに、アメリカの一般的なスーパーで手に入りやすいタヒニを使用しています。以下では、タヒニと胡麻ペーストの違いを比較し、さらに、胡麻が昔から体に良いと言われてきた理由についてご紹介します。
タヒニ
- 皮をむいた胡麻を使用
- 軽く焙煎されていることが多い
- 色:淡いベージュ
- 風味:マイルドでナッツのような香ばしさ、ほのかな苦味(ブランドにより異なる)
- 中東・地中海料理で一般的
- 主な用途:フムス、ババガヌーシュ、ドレッシング、ソース、デザート
胡麻ペースト
- 皮付きまたは皮なしの胡麻を使用(ブランドによる)
- しっかり焙煎されていることが多い
- 色:濃いめのベージュまたは黒色(黒胡麻の場合)
- 風味:香ばしく、やや苦味あり(ブランドにより異なる)
- 日本・韓国・中国料理で一般的
- 主な用途:麺料理(担々麺など)、火鍋のたれ、薬味、デザート
このレシピでは、タヒニと胡麻ペーストの両方を試しましたが、どちらも美味しく出来上がりました。なのでどちらを使用してもOK。ただし、塩や砂糖などの添加物が入っていない、胡麻100%の製品を選ぶようにしてください。ちなみに以下写真内の純ねりごまを製造している九鬼産業は私の地元三重県四日市市に本社を置く会社でアメリカの日本食材店でも取り扱いがあります。地元の企業が海外で頑張っているのを拝見すると嬉しくなります!ごまペースト以外にも様々な胡麻製品を扱っていて、どれも品質が高く、そのまま食べても十分美味しく、料理やお菓子に使うと仕上がりにグッと差がつきます。スーパーで見かけたらぜひお試しください。

子どもの頃から、「胡麻は体に良いもの」とよく言われて育ちました。以下が、胡麻が健康的な食材である理由です。
1. 良質な脂質が豊富
胡麻には、不飽和脂肪酸(特にオメガ6脂肪酸)が豊富に含まれており、
- 心臓の健康をサポートする
- 適量摂取で LDL(悪玉)コレステロールの低下を助ける
- 脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の吸収を促す
そのため、胡麻製品は、満足感があり滋養に富んだ味わいになります。
2. 独自の抗酸化成分(リグナン)
胡麻には、セサミンやセサモールといった強力な抗酸化成分が含まれており、
- 酸化ストレスを軽減する
- 肝機能をサポートする
- コレステロール代謝の調整に役立つ可能性がある
- 加熱しても安定している(抗酸化物質としては非常に珍しい特性)
これらのリグナンが、胡麻油の保存性が高い理由のひとつでもあります。
3. 植物性ミネラルが豊富
胡麻は特に以下のミネラルに富んでいます。
- カルシウム:骨の健康(特に未精製の胡麻に多い)
- マグネシウム:筋肉や神経の働きをサポート
- 鉄:酸素の運搬(植物性中心の食生活では特に重要)
- 亜鉛:免疫機能や肌の健康をサポート
胡麻はペースト状にして食べることが多いため、粒のままよりもミネラルの吸収率が高いのも特徴です。
4. 良質な植物性たんぱく質
胡麻には、
- 植物性たんぱく質がしっかり含まれており
- 多くの植物性食品に不足しがちなアミノ酸「メチオニン」も含まれています
そのため、豆類や穀物と組み合わせることで、栄養バランスを高めることができます。
5. 腸内環境をサポート
- 粒の胡麻には食物繊維が含まれる
- タヒニや胡麻ペーストは消化にやさしく、比較的胃腸に負担が少ない
- 伝統的に、消化を整える食材として多くの文化で用いられてきました
6. 自然な抗炎症作用
胡麻に含まれる良質な脂質とリグナンにより、
- 慢性的な軽度炎症の緩和
- 関節や心血管の健康サポート
- 炭水化物と一緒に摂取した際の血糖値の安定
といった効果が期待されます。
まとめ
胡麻が健康的な理由は、
良質な脂質+希少な抗酸化成分+ミネラル+たんぱく質
を兼ね備え、消化しやすく、満足感の高い形で摂取できる点にあります。

今回は油を加えないオレンジ&クランベリーケーキのレシピをご紹介します。このケーキは、ギリシャの「タヒニピタ(Tahinopita)」というケーキからアイデアを得て自分なりにレシピを改良しました。砂糖を控えめにし、薄力粉にコーンスターチとアーモンドパウダーを合わせることで、口の中でほろりとほどける食感に仕上げました。さらに、数種類のナッツとドライプルーンを生地に混ぜ込み、仕上げにグランマルニエを加えることで、味わいに奥行きを持たせています。
タヒニのおかげで、油を加えなくても驚くほどしっとりとした、風味豊かなケーキになります。日常のおやつとしてはもちろん、シュガーグレーズに、緑のかぼちゃの種、赤いドライクランベリーをあしらえば、ホリデーシーズンにもぴったりの華やかな一台になります。ぜひお試しくださいー!

しっとりオレンジとクランベリーのケーキ(ビーガン&オイルフリー)
Equipment
- 22cm(8.7インチ)× 9cm(3.5インチ)× 8cm(3インチ)パウンド型
- クッキングシート
Ingredients
- タヒニ(白ごまペースト) 125g
- ココナッツシュガー 50g
- メープルシロップ 25g
- グランマニエ 10g
- オレンジの皮(ゼスト) 5g(オレンジ1~2個分)
- オレンジ果汁 100g(オレンジ1~2個分)
- 薄力粉 70g
- コーンスターチ 20g
- アーモンドパウダー 30g
- ベーキングパウダー 3g
- ベーキングソーダ 3g
- シナモンパウダー 2g
- ドライプルーン 30g
- ドライクランベリー 20g
- ミックスナッツ(ピーカン、カシューナッツ、クルミなど)50g
- 粉糖 100g
- グランマニエ 20g
- 水 10g〜(様子を見て調整)
- ドライクランベリー
- かぼちゃの種
Instructions
- オーブンを175°C(350°F)に予熱する。

- パウンド型にクッキングシートを敷く。

- オレンジの皮をすりおろす。

- オレンジの果汁を絞る。

- ドライプルーンを粗く刻む。

- ボウルにごまペースト(タヒニ)、ココナッツシュガー、メープルシロップ、グランマニエ、オレンジゼスト、オレンジ果汁を入れ、なめらかになるまでよく混ぜる。

- 別のボウルに薄力粉、コーンスターチ、アーモンドパウダー、ベーキングパウダー、ベーキングソーダ、シナモンパウダーをふるい入れる。

- ドライフルーツとナッツを粉類に加えて混ぜる。
- 粉類をごまペースト等を混ぜたボウルに加え、ゴムベラでさっくりと混ぜ合わせる。

- 生地を準備したパウンド型に流し入れる。

- 約35分焼き、中央に竹串を刺して生地がついてこなければ焼き上がり。

- ケーキを冷まし、型から外す。

- 粉糖にグランマニエを加え、様子を見ながら水を少しずつ加え、お好みの固さに調整する。

- ケーキにシュガーグレーズをかけ、ドライクランベリーとかぼちゃの種で飾る。

Notes
- このケーキは冷蔵庫で1週間ほど保存できます。
- 長期保存する場合はスライスして1つずつラップに包み、冷凍で数ヶ月保存可能です。
- グレーズのグランマニエは水に置き換えることもできます。
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